時計仕様 :

  • ゼロからのスタート:輪列の歯数比を計算。ムーブメントとケースの図面作成

  • CNCマシン(コンピューター数値制御技術)使用せず、各部品を手作業で製作

  • 各部品の丁寧な装飾

  • ダイアル グラン・フー・エナメル(本七宝)

  • シンプルなムーブメント:中央に時、分、6時位置にスモールセコンド

  • ムーブメントの剛性を確保するため、メインプレートに厚みを持たせた

  • ホイールとメインプレートが最大限見えるブリッジの形

  • 歯車の歯底の形は昔ながらの作り方で平らの形

  • ムーブメントの直径に合わせて設計されたケース

  • 毎日快適に着用できるよう8mm厚を使用

  • ケースクランプスクリューを隠す

  • 振動数18,000

  • 時計が動いている間、どのセッティングピニオンも不必要に回らないように、時刻合わせの機構を設計

  • ラチェットをダイアル側に配置

ムーブメントの装飾仕上げ

他の製造工程と同様に、各部品の装飾にも注意を払っている。これらの仕上げ作業は、部品製造時間の3分の1を占めている。

面取り、コート・ド・ジュネーブ仕上げ、サンレイ仕上げ、ブラックポリッシュなど、各表面は手作業で装飾されている。

アイデアから実現まで

アンティーク時計の修復は私にとって重要な学習の源であり、時計の部品製造に関わる技術に没頭し、時計製造の歴史に関する知識を深めることができた。

そして時計製造の教師を経験することで、更に理論的な知識を深める機会を得られた。

スケッチから時計の部品が完成するまで、私は決して飽きることのできない満足感を味わうことができた。徐々に、機構を作りたい願望や最終的には自分自身の見解で時計のムーブメントを設計したいという願望が明確になっていった。

私にとって、この最初のプロジェクトでCNCマシン(コンピューター数値制御技術)を使用しないという選択をしたことは、挑戦の一環だった。また、ムーブメントの各部分を手作業で作り、信頼性の高い時計を作る技術を試す目的でもあった。

私は複雑な時計製作を好むが、最初のムーブメントはシンプルなものにしたかった。確実に基礎を作ることにより、どんな複雑な機構も加えることができるからだ。

次のステップに移ることが楽しみだ。

この場を借りて、私を助けてくれたすべての人に感謝の気持ちを伝えたい。

ありがとうございました